スポーツの後の膝や肘など、身体の各所の痛みを感じたらスポーツ障害かもしれません。スポーツ障害は軽症であれば鍼灸などの処置で回復を促せるものの、重症になると手術が必要になることもあり早めの対策が必要です。
この記事ではスポーツ障害の原因と、スポーツ障害を予防するには具体的にどのような対策を取ればよいのかについて、解説していきます。
スポーツ障害の原因
スポーツ障害は使いすぎ症候群とも呼ばれます。同じスポーツや作業を繰り返し続けることにより、筋肉や骨に負荷がかかり続けておきる、外傷や症状のことを指すものです。スポーツ選手だけでなく、スポーツの初心者や成長期の子どもにも多く見られます。ランナニーや野球肩・捻挫や疲労骨折、肉離れなど多岐にわたる種類があるのです。
スポーツ障害の原因として考えられるものには、以下のような要因があります。
・身体の能力の限界を超えて運動すること
・身体の一部分を使いすぎること
・休養や睡眠の不足
・栄養不足
・アライメント(生まれつきの骨の並び方)異常
・コートや路面などの環境の問題
・ラケットやシューズなどの問題
スポーツ障害の予防
スポーツ障害を予防するには、具体的にどのような対策を取ればよいのでしょうか。いくつかのポイントに分けて解説します。
オーバートレーニングをしない
オーバートレーニング、つまり身体の能力の限界以上の大きな負荷をかけて運動することは、スポーツ障害を引き起こす最も大きな要因といってよいでしょう。そのためにはまず、自分の体力や運動能力をきちんと把握することが大切です。その後それぞれの体力や技術に合わせた、トレーニングプランを立てるようにすることをおすすめします。
また若い頃スポーツをしていたとしても、中高年になると体力や身体能力が低下しています。スポーツをあらたに始める場合には医師に相談し、トレーニングの内容や程度についてのアドバイスを受けるとよいでしょう。
環境や道具の整備をする
硬すぎたりコンデションが悪かったりするコートや、路面などの環境はよくありません。また足のサイズに合っていないシューズや重さなどが適切ではない道具の使用は、筋肉を動かすたびに負担がかかった組織の損傷の原因になり、スポーツ障害を誘発してしまいます。スポーツ障害の予防には環境を整え、適したシューズや道具などを使うようにしましょう。
筋肉の調整を行う
スポーツ障害が起きる原因として、筋力不足や筋力の左右のアンバランスが起きていることも考えられます。また骨格や筋肉のつき方による身体の歪みや筋肉の柔軟性が欠如していることも、スポーツ障害を引き起こす要因となります。運動能力を発揮するための筋肉を、バランスよく作ることも大切です。
そのため日々ストレッチを行ったり、整体に通ったりなどして身体の柔軟性を高めましょう。さらにスポーツをする前とした後には、ストレッチを十分に行いましょう。そしてスポーツの後には15分ほどのアイシングを行い、炎症を防いでスポーツ障害を起こさないようにすることも大切です。
症状を放置しない
スポーツ後に痛みがあるなど症状から始まることの多いスポーツ障害は、その後なにも対処もせずに放っておくと、安静時にも痛みなどを生じてしまうようになります。日常生活に支障をきたしたりスポーツができなくなったりしないよう、スポーツ後の痛みや違和感は放っておかないことが大切です。整形外科や専門医のもとで、診察を受けるようにしてください。
十分な睡眠や休息を取る
スポーツ障害を防ぐためには、日頃から十分な睡眠や休息をとり、身体の疲労を回復するように心がけましょう。
栄養バランスのとれた食事を取る
スポーツで疲労や軽い損傷のある筋肉を回復するためには、十分な休息や睡眠が必要です。さらにビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養のバランスが取れた食事を取ることも、非常に大切です。
スポーツ障害が出たらどうする?
スポーツ障害の症状が起きてしまった場合にはまず、痛みなどの出た身体の部位を安静にすることが大切となります。またスポーツ障害では組織の損傷や変形、骨折などの外傷が起こることもあります。大きな痛みや違和感を覚えたら、すぐに整形外科を受診しましょう。スポーツ障害は重症な場合になると手術が必要になることもあり、早めの対策が必要です。
スポーツ障害の診断がくだった後は、安静にするだけでなく工夫してみましょう。スポーツ障害の起こった部位を少しずつ動かすことで、スポーツが再開しやすくなります。
まとめ
今回はスポーツ障害の原因と、スポーツ障害を予防するには具体的にどのような対策を取ればよいのかなどについて、解説しました。
「東洋療法ケアセンター小川東洋鍼灸院」は、東京慈恵医科大学附属病院ペインクリニック科外来の治療スタイルを基盤としております。患者様にわかりやすい病態説明を丁寧に行い、薬や注射などでは対処しにくい慢性的な痛みなどに対して、診療を行っています。スポーツ障害などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。